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「アマゾンだけじゃない」ヤマト現役ドライバー、過酷労働の「搾取構造」語る
約7万6000人の従業員と全国規模の面談を進めているヤマト運輸。表向きは「労働実態把握のため」としているが、実質は未払い残業代の確定作業だ。昨年、所属する支店に労基署の是正勧告が出され、今回の大規模な「改革」の発端となった神奈川主管では、1月にホテルなど複数の会場を借りて面談が行われた。
「残業代は支払われるかもしれないけど、未だに法定の休憩時間は取れません。変わったのは、休憩できなかったときに、ちゃんと休めていないと申告できるようになったことぐらい」と話すのは、面談に出席した勤務10年以上のベテランドライバー。
「ネット通販の増加という『社会問題』に責任転嫁しているけど、結局は会社が『シェア』を追って、現場に押し付けてきた結果。人が増えないとどうしようもないけど、現場を『搾取』する構造で利益をあげてきたから、新しい人が定着しない」と不満をあらわにした。毎月40時間ほどがサービス残業だったという。
配達量増加の背景には、アマゾンの契約があると言われている。ヤマトは2013年に撤退する佐川急便を引き継ぐ形で、アマゾンの配達を引き受けた。運賃は1個250〜280円と言われているが、ヤマトの通常運賃は約750円。現場のドライバーたちは口々に「利益が出ている実感はない」と経営陣を批判する。
生活保護はばむ「扶養照会」見直し、家族に知られたくない「申請者」の気持ち尊重へ
生活保護を受けようとする人のネックの一つになっているのが、「扶養照会」と呼ばれる親族への連絡だ。
生活保護の申請をした人の親族に扶養(援助)が可能かどうか、福祉事務所が問い合わせるもので、親族に知られたくないため、生活保護の申請自体をあきらめてしまうケースは少なくない。このため、支援団体は厚労省に対し、扶養照会のあり方を見直すよう求めてきた。
こうした声を受け、厚労省は4月1日から、申請者が「扶養照会」を拒否した場合、その理由について「丁寧な聞き取りを行う」運用をスタートさせた。
支援団体は4月7日、新たな運用について見解を表明した。「これまで、扶養照会を行うにあたって要保護者(編集部注:申請者)の意向は無視されてきましたが、『扶養照会をしてほしくない』という要保護者の意向を尊重すべき旨の規定が追加されたのは大きな変化」と評価している。
「息子のせいでゴミ屋敷」実家を倉庫代わりに…怒れる高齢親、勝手に処分していい?
家を倉庫代わりにするなーー。「婦人公論.jp」に掲載された女性読者(70)による体験手記がネットで話題になっている。
2人の息子を育てあげた女性の一人暮らし歴は20年になるが、自宅の押入れや2階などはモノにあふれているという。
原因は息子らの荷物だ。「読み終えた本」や「孫の成長につれて不用になったもの」、「スーツケース」などを持ち込んだり、送りつけたりしてくる。
学生時代の教科書などが、実家のスペースを占領しているのだとか。庭には息子が放置した「車のタイヤ」まで積まれてあり、女性は「我が家は倉庫じゃない!」と「腹立ちまぎれに処分してしまい衝動に駆られる」のだそうだ。
辻希美&杉浦太陽「夢空」ちゃん命名に賛否 行き過ぎた批判は「名誉毀損」の可能性も 弁護士が注意喚起
タレント辻希美さんと夫の杉浦太陽さんの間に生まれた第5子となる次女の名前が「夢空(ゆめあ)」と発表された。
辻さんは8月15日、インスタグラムを通じて「家族みんなが納得する名前が良かったので家族で沢山話し合った」と報告。杉浦さんも「何度も何度も家族会議して、みんなで決めた名前」とした。
SNSや記事のコメント欄では、辻さんへのいたわりの言葉や祝福の言葉が寄せられたが、その一方で「読めない」「キラキラネーム」など子の名前に対する反応があふれた。
あまりにひどいコメントであれば、法的に問題となるのだろうか。弁護士に聞いた。
ドイツでドイツ人がドイツ人を裁くことの意味…映画「アイヒマンを追え!」監督に聞く
1960年、逃亡中だったナチスの戦犯アドルフ・アイヒマンが南米で拘束され、世界を震撼させた。華々しい大作戦の裏には、あるドイツ人検察官の執念があった。そんな史実をもとにした映画『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』(ラース・クラウメ監督)が、1月7日より全国で公開される。
アイヒマンは、600万人ものユダヤ人を強制収容所に移送し、ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の中心的役割を担った人物だ。ドイツが第二次世界大戦に敗れると国外脱出。それから15年後、アルゼンチンでイスラエルの情報機関モサドによって拘束された後、イスラエル国内で裁かれ、絞首刑となった。その法廷の模様は、テレビで中継され、世界中に衝撃を与えた。
ここまではよく知られた話だが、この映画の主人公でもあるドイツ人検察官のフリッツ・バウアーが、密かにモサドへの情報提供などを通じて協力していたことは「実は、ドイツでもあまり知られていない」とラース・クラウメ監督はいう。来日したクラウメ監督に映画で訴えたかったことについて聞いた。
松居一代さん、止まらない「YouTube動画」投稿…削除対象にならないのか?
離婚調停中の夫・船越英一郎さんについて、YouTubeやブログなどを通じて日々、発信を続ける女優の松居一代さん。2人の間に実際のところ何があったのかは定かではないが、その内容をめぐり、ブログを運営する「サイバーエージェント」社が松居さんに対し、名誉毀損にあたる部分の記事の削除を要請した。
サイバーエージェント社によれば、船越さんの所属事務所からの要請を受け、「名誉毀損にあたるブログ記事について、アメブロの利用規約に則り、松居さまご本人様への該当記事の削除依頼を行いました」という。また、名誉毀損にあたる部分(該当記事)を削除しない場合は、「『ブログ閉鎖』ではなく、『該当記事の削除』をさせていただく場合がある旨をご連絡させていただきました」という。その後、該当記事は松居さん側は対応した。
しかし、気になるのは、ブログよりも詳細を語っているYouTubeの動画だ。明らかな権利侵害が起きているようにも見えるが、YouTube側に、船越さんは削除要請できるのか? また、どのように削除要請を進めていくことができるのだろうか。唐澤貴洋弁護士に聞いた。
税理士がエクセルより「電卓」を使うワケ 必ず持ち運び、使い慣れた機種を愛用
エクセルなどの表計算ソフトに数字を打ち込んで、計算式を入れて、はい結果を表示、という感じで、計算をする人は多いでしょう。
しかし、世の中、電卓も未だ使われています。あるエンジニア向けの情報サイトによると、計算式のズレを防止するため、エクセルの計算結果を「電卓で再計算しろ」と言われることもあるそうです。
普段、数字に向き合う税理士にとって、電卓はどのような場面で有効なのでしょうか。また、どのような電卓が使いやすいのでしょうか。松本佳之税理士に聞きました。
イラク日報が「まるで文学」と評判 国が公表したけど、出版しても良いの?
防衛省は4月16日、イラク派遣中(2004年から2006年)の活動報告(日報)を初めて開示した。政府は自衛隊の活動は「非戦闘地域」だと説明したが、日報からは「戦闘」「銃撃戦」など厳しい状況であることが伝わる。
しかし、ネット民は、別の視点からもこの日報を読んだ。
「いやマジでイラク日報面白すぎないか 」「イラク復興日報が面白すぎて仕事にならない」「日本日記文学の系譜に連なる軽妙な筆致で読者を歓喜させている」
評判なのだ。それもそのはず。日報には、自衛官らしく情勢を伝える描写のほか、次のような日常のエピソードも散りばめられていたからだ。
「最近対応に困っているのが『ウインク』である。きれいな金髪の女性が『ウインク』してくれれば、うれしいのだが、残念ながらウインクするのは、額の面積が通常より広いオヤジか、ヒゲヅラのオッサンばかり…。オッサンが相互にウインクする光景の中に自分がいることが許せないから、私がウインクしたことは一度もない」(「バグダッド日誌」11月3日より)
公開された日報には、こうしたユニークなエピソード、それに対する感想が率直に、時に文学的な表現で書き込まれていた。そこでネット上では「非常に読み物として面白いので陸自公式として出版してくれないかな」との声も上がっている。しかし、このような日報は、書籍として出版はできるのだろうか。日報の著作権について、齋藤理央弁護士に聞いた。
会社で見放された「社内ニート」が漫画100冊持ち込み開き直り…クビにできるのか?
仕事を与えられていない社員が会社に漫画を100冊持ち込み、「仕事しないで良くなってすごい楽でいい」と開き直っているーー。そんな書き込みがネット掲示板に投稿された。
投稿者によると、その社員は今年入社した新人。「典型的なゆとりで叱られたらやる気なくして反発してくるような奴」で、とうとう周囲から見放されて仕事を与えられなくなったそうだ。
すぐに辞めるだろうという予想に反して、その社員は「堂々とマンガを100冊くらい持ち込み」、「仕事ないのに毎日2時間くらい残業(マンガ)して、残業代を請求している」という。課長から漫画の持ち込みは禁止だと言われても、「クビにしてみろよ」「俺はこのまま会社から搾れるだけ搾り取りますので」と開き直り、聞く耳をもたないそうだ。
仕事をせず持ち込んだ漫画を読みふける社員を、クビにすることはできないのだろうか。会社は、給料や残業代を支払わなければならないのだろうか。松村龍一弁護士に聞いた。
妻とは離婚、再婚を夢見た「不倫男」の末路…貢いだ相手女性にあっさりと捨てられて
再婚しようとしていた相手が浮気していた、という男性から、弁護士ドットコムに相談が寄せられています。相談者の男性は浮気相手との間に子どもをもうけており、その女性と再婚するため妻と離婚したところ、浮気相手の二股が発覚したそうです。
男性は「その女は仕事に就いていますが、月額10万がやっとの生活で、電気代、ガス代、車の保険料、食費、など月額7から8万円の援助をしてきました」と言います。結局自分が捨てられてしまったので、謝罪を求めています。
男性は、その女性と再婚するために離婚したのだから、それまで支払った金銭の返還や慰謝料請求をしたいと考えているようです。このような要求は通るのでしょうか。依藤祐介弁護士に聞きました。